2009.1.17 積雪の毛無山〜白馬山縦走
国道181号線を北上し旧美甘村に入ると、ヘッドライトが照らす道路脇の除雪された雪に目を奪われる。
この様子からすると目指す毛無山の積雪は相当なものだろう。

心配していた道路の凍結だが、しっかりと散布された凍結防止剤のお陰で181号線に関しては安心して走ることができた。
しかし、新庄村役場手前から県道58号線に入ると路面は圧雪状態となり、周囲の積雪も一段と増していく。
この辺りから雪が降り出してきた。

慎重に車を運転し、午前7:40 新庄村田浪の毛無山登山口駐車場に無事到着した。
道路は凍結していたものの、ここまでしっかり除雪されていた。

田浪集落の積雪はすごい。
間断なく降り続く雪と登山口周辺の積雪に登行意欲が薄れてゆく。
先行者の車はない。
トレースがあればいいが、たった一人のラッセルなら山頂に立つのは難しいかもしれないと、いつになく弱気になっていた。
 
それでも登山届を投函し歩き始めた。この辺りの積雪は60〜70cmだろうか。
登山口に立つとしっかりとしたトレースがあった。
いつもならトレースのない登山道に自分だけの足跡を残すことに喜びを感じていたが、今回は正直言って少しホッとした。


車窓から

田浪の集落に入る


毛無山登山口駐車場

ビジターセンターのシャッターは閉ざされてるが
上の画像にマウスポインタを置いて下さい。

田浪の集落

ここで登山届を記入し投函する。(8:15)
ところが・・・、トレースは200〜300mのところで終わっていた。
 
やはり今回も昨年の1月3日の山行と同様、たった一人のラッセルになってしまった。
あの時の苦しかったラッセルの記憶がよみがえってきた。
とりあえず歩けるところまで頑張ってみよう。

トレースがあり安心したのも束の間だった。

ピンクの目印が進むべき方向を教えてくれるが、とても直登などできない。
ジグザグに進みながら次の目印を追う。
とは言っても大体のルートは頭に入っているのでテープが見つからなくてもルートを外すことはなかった。
 
なるべく傾斜の緩い斜面を選んで進むが、段々スノーシューを履く足が上がらなくなってきてしまった。
今日はここまでで十分じゃないかと天使がささやくが、悪魔の誘惑に負けて積雪が増してゆく登山道をさらに進む。


途中何度も引き返そうと思ったが、何とか9合目の避難小屋に到着した。(10:30)

小屋の中の温度は氷点下5℃と凍てついている。


小屋の中には雪が吹き込んでいた。


食事をすませて外に出ると一瞬だけ雲が切れて青空が広がった。
しかし、期待していた樹氷とは程遠い。



小屋に積もった雪。


小屋から山頂までの急傾斜を詰める。

山頂まであと一息だと思うと不思議と足取りも軽くなった。


振り返ると苦労の跡が残っていた。

山頂から大山は望めなかったが、
雪を抱いた三平山がはっきり見えた。



毛無山山頂 (11:50)

山頂で写真を撮っていると、「ありがとうございますといきなり声をかけられた。
安来市から来られた方だった。
トレースがなければ登れなかったと言われ、少しうれしかった。

縦走されるのならご一緒させてもらおうと思ったが、下山されるということなので
ここで別れを告げ白馬山に向けてひとり歩き出した。


山頂はいつも強風にさらされているためか、大した積雪ではなかった。
むしろその先に続く縦走路の積雪がすごかった。




雪屁を踏み抜かないように慎重にコースを取る。
積雪は優に2m以上はあるだろう。
雪の重みで垂れた樹木の枝を縫うように進むが、枝に接触し大量の雪を何度も頭から被る羽目になった。
天気が良ければ縦走路から大山の雄姿が望めるのだが・・・。


少々思い雪質に足取りがおぼつかなくなってきたが、トレースのない縦走路はやっぱり気持ちがいい。


あきらめずに歩いて来た甲斐があった。
すばらしい雪景色だった。



上の画像にマウスポインタを置くとブナ林の影が織り成す模様が綺麗です。

13:00、白馬山に到着。
ここから尾根をスノーシューで一気に下って行く。
テープを辿らなくても迷わない自信があった。
ところが雪を大量に抱いた樹木を避けながら迂回しているうちにルートを誤ったことに気がついた。
登り返そうと思ったが、少し手前の尾根筋を下ってみることにした。

ほとんど崖に近いような危険な急勾配を下り、そして渓流を渡って何とか無事登山口に戻ることができた。(14:08)
歩き始めて6時間が経とうとしていた。

途中雪に埋もれた低木を踏み込んで2回も胸まではまり込んでしまった。
スノーシューを履いているので雪に埋もれた枝に引っかかり、なかなか脱出できず冷や汗をかいてしまうこともあった。

下山後とても後悔していることがある。
私の残したトレースだ。
もしも誰かが誤って後を辿ってしまったらと思うと気が気でない。

やはり登り返しておけばよかった。



山の家付近から山頂を見上げる。

毛無山山の家


毛無山のブナ林の樹氷は見事である。
この次はぜひ青空に映える樹氷の風景をこの目で見てみたい。



BACK HOME